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小刻みに足をトントンと踏む
そうすると木のデッキがカコンカコンと音を立てて
私はそれが好き
リクライニングの椅子に腰掛けて、30度くらいの角度で仰向けになり月と星と雲を見る
風はもう春だから軽く羽織ってるパーカーが楽ちんで、吹かれた髪がそよそよとなびく
思わず口から出てしまうほどで、
人は生活に満足すると、人生が充実すると、言葉のゴミ箱が必要なくなる
私はずっと片足をつっこんでる
いや、片足が埋もれてる
引っこ抜けない
うんとこしょ、どっこしいょ、まだまだカブは抜けません
おじいさんはおばあさんを呼んできました
うんとこしょ、どっこしいょ、
暗記が才とよばれ、振りをつけて、
跳ねる、跳ねる、
拍手、
今はもうない景色
前出来たことが、今出来ても、褒められることはない
そうですよね
普通でいることはこんなにも大変なのに
普通でいることはこんなにも普通だから褒められない